Zenken、ChatGPT Enterprise全社員導入で年5,000万円の外部委託費用削減を実現!
〜月間12,500時間の工数削減と生産性2倍を実現、業務革新と顧客接点の高度化を加速〜
Zenken株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 順之亮、以下 Zenken)は、2024年11月から全社員に導入したOpenAI社提供の法人向け生成AI「ChatGPT Enterprise」の導入効果について公表いたします。全社導入3ヶ月後に実施した社内アンケートによると、「ChatGPT Enterprise」活用により、月間約12,500時間分の工数が削減され、生産性が平均で約2倍に向上したという回答が得られました。また、先行導入期間を含む2024年通年での外部委託費用は前年比約5,000万円削減するなど、顕著な成果が上がっています。

Zenkenは国内企業として初めて「ChatGPT Enterprise」を全社員に導入し、OpenAI社のサポートを得ながら、現場から経営層に至るまで全員のAI活用スキルの向上を図っています。営業、制作、経営企画、人事など、あらゆる部門で業務プロセスの革新と生産性向上、さらには「顧客接点の高度化」を目指した取り組みを進めています。
ChatGPT Enterprise導入による具体的な成果
「ChatGPT Enterprise」の全社導入後3ヶ月経過時点の社内アンケート(有効回答数:380)等により、以下の具体的な効果が確認されました。
1. 時間効率の大幅改善
●全社的な工数削減: 情報探索、文章作成、プログラミング支援など、月間約12,500時間の工数削減を実現。
●生産性向上: リスト作成や提案準備、業界動向・競合分析などの調査、原稿作成など、平均して約2倍の生産性向上を達成。
●業務時間短縮: 資料作成や競合調査、市場分析、翻訳など、業務全般で平均30~50%の時間短縮。社員1人あたり月間5~15時間の余剰時間を創出。
●特定業務での効果:
・ライティング作業:最大60%の時間削減(例: 4~5時間/記事 → 1.5~2.5時間/記事)
・メール作成:50~70%の時間短縮(例: 10分/通 → 3~5分/通)
・調査・リサーチ作業:50~75%効率化(例: 2~3時間 → 30~60分)
・バグ修正・原因特定:50%効率化(例: 1~2時間 → 30分~1時間)
・提案書作成工程全体:50%短縮(例: 8~10時間 → 4~6時間)
2. 業務品質の向上
●コミュニケーション精度向上: メールの誤字脱字・表記ゆれが60%減少。意図の再確認や手戻りが50~60%減少。
●ドキュメント品質向上: ドキュメントの修正回数が30%減少。
●提案・成約率向上: 提案の通過率が15~20%向上。新規商談の成約率が5~10%アップ。提案書の承認率が30%向上。
3. コスト削減
●外部委託費用の削減: 2024年通年(1月~12月)で、前年同期比約5,000万円のコスト削減を達成(2024年1月からの先行導入効果と、11月からの全社導入による効果の合計値)。
4. 従業員の意識変化と活用状況
●情報収集・整理の効率化: 80%の社員が「情報収集や要点整理が劇的に楽になった」と回答。
●創造的な時間創出: 70%以上が「余った時間で新規施策を考えられるようになった」と実感。
●ストレス軽減: 65%が「文書作成におけるストレスが減少した」と報告。
●活発な利用: 1ヶ月あたりのメッセージ数は389,000以上、一人当たり平均約900回以上利用。
なお、Zenkenの生成AI活用状況の詳細は、今後下記ブログにて掲載を予定しています。


社内で開催したChatGPTハッカソンの様子 ChatGPT活用に関するウェビナー・ワークショップを実施
ChatGPT Enterprise導入背景と目的
Zenkenは「そこにない未来を創る」というパーパスを掲げ、変化の激しい外部環境の中で、マーケティングと海外人材に係る事業を通じて社会課題の解決と中長期的な企業価値の向上を目指しています。その原動力となる「人」の成長を重視し、人材戦略と社内環境整備に注力する中で、主力事業であるインターネット広告市場における技術革新、特に生成AIの急速な進化に対応することは喫緊の課題と認識していました。
新しい技術をいち早く取り入れ、社員のスキルアップ、業務革新、顧客接点の高度化に繋げることが、今後の企業成長の鍵であると考え、2024年1月より一部社員で「ChatGPT Enterprise」を先行導入。制作部門でのプロセス改善や調査業務の効率化、営業部門でのリード獲得や提案高度化、人材育成において効果を確認しました。先行導入後の社内アンケートでは、対象社員の99%が業務効率向上を実感していました。これらの結果を受け、全社導入へと踏み切りました。
ChatGPT Enterpriseとは
ChatGPT Enterpriseは、エンタープライズグレードのセキュリティとプライバシーを備えた企業向けバージョンです。企業が安全かつ効率的に生成AIを活用できるように設計されたプラットフォームで、企業の機密データや会話内容は暗号化され、OpenAIはデータを学習に使用しません。これにより、業務の効率化を目指す企業が安心して活用できます。
さらに、ChatGPT Enterpriseは無制限の高速アクセスを提供し、ユーザー数や使用量に応じたスケーラビリティを備えています。ビジネス向けの専用ダッシュボードや分析ツールも提供され、企業全体の生成AI活用を一元管理することが可能となります。