2024年6月期 第2四半期説明資料(スクリプト付き)
2024年2月5日に動画配信いたしました2024年6月期 第2四半期説明の内容を書き起こしでお伝えします。
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代表取締役社長 林順之亮 - 関連動画
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ご挨拶
皆さま、こんにちは。
私は、Zenken株式会社 代表取締役社長の林順之亮でございます。
目次
これより、2024年6月期第2四半期決算のご説明をさせていただきます。
第2四半期決算の概要
まずは決算の概要からご説明いたします。
2024年6月期第2四半期 連結決算ハイライト (総括)【前年同期比】
第2四半期は、売上高27億9千万円、営業利益1億6千万円、前年同期比で減収減益となりました。
売上の減少は、子会社のサイシードを昨年の5月に売却し、連結除外したことが大きく影響しております。加えて、主力のWEBマーケティング事業において受注が落ち込んだことで減収に繋がりました。
営業利益の減少要因は、WEBマーケティング事業の減収に加え、費用が増加していることが要因です。
主な費用の増加要因は、事業拡大のため人員増強を図ったことにより、人件費が増加していることです。
その結果として、営業利益率は6.1%、前年同期比で6.4ポイント悪化しました。
2024年6月期第2四半期 連結決算ハイライト (セグメント別)【前年同期比】
こちらは、セグメント別での前年同期比での数値を示しております。
マーケティングセグメントは、売上高19億1千万円、営業利益4億円と減収減益となりました。
海外人材セグメントは、売上高は6億5千万円とほぼ横ばいですが、営業利益は約6千万円の赤字と赤字幅が拡大しております。販売機会の創出に向けた販促費などの増加が影響しております。
不動産セグメントは、売上高2億3千万円、営業利益1億6千万円とほぼ横ばいです。自社ビルの賃貸状況に変化なく、安定して推移しております。
収益の分解情報 ~海外人材セグメント事業別
次に、海外人材セグメントの売上高を事業別に分解したものをご説明いたします。
人材事業は、IT・介護の海外人材の紹介や美容業界に特化した求人を紹介する「美プロ」などのメディアの運営等を行っており、売上は、2億7千万円と前年より若干増収となりました。
海外IT人材が前年同期比プラス28名、合計62名の人材が日本企業に入社したことによるものです。
教育事業は、従来の語学セグメントに属しておりました法人向け語学研修、海外留学斡旋、日本語学校の運営を包括したものとご理解下さい。
こちらも売上は、3億7千万円と、前年より若干減収となりました。
収益の分解情報 ~ストック/フロー別
ストック・フロー別に売上高を見た場合の比率は、「ストック7」対「フロー3」と以前より特段変動ございません。
主な指標①
続きまして、主力のWEBマーケティング事業の状況をご報告いたします。
新規公開メディア数は61件と1Q比で増加しており、運用メディア数は1,031件と1Q比で減少しております。
単価が高く、かつ、WEB広告のニーズが旺盛で、専門メディアが少ないことから、今後も伸びていく可能性が高いBtoB業種へのアプローチを継続しております。その結果、運用メディア数自体は減少傾向にありますが、単価は上昇しており、売上高は前年同期比で件数減少ほどの落ち込みはありません。メディア平均継続期間は、40.3カ月となりました。
主な指標②
主要な集客メディアを業種別に見ますと、BtoB業種が比率を伸ばし、51% となりました。
取引先数は減少しておりますが、先ほど申し上げた通り、単価の高い取引が取れておりますので、売上への影響は限定的です。
バランスシートの状況
続いてバランスシートの状況です。
配当金の支払いにより現預金が減少し、純資産も減少しております。
キャッシュフローの状況
キャッシュフローの状況です。営業キャッシュフローは、営業活動による資金獲得と法人税の還付等があり、3億8千万円の資金を獲得しました。
これによって、フリーキャッシュフローは、3億6千万円となりました。
業績予想と実績の比較
業績予想と実績の比較になります。
この2Qに関しては、左の図にあります通り、売上高は若干予想を下回りましたが、利益面においてはWEBマーケティング事業におけるリスティング広告費や海外人材事業における販促費などコストの削減を進めたことで、予想を上回りました。通期予想に対しての進捗状況は、右の通りとなります。
中期成長戦略について
中期成長戦略の状況についてご説明いたします。
中期成長戦略の状況
当社は、主力事業であるWEBマーケティング事業の更なる拡大と、成長事業と位置付けている海外人材事業の拡大を中期成長戦略として掲げております。
WEBマーケティング事業については、メディア単価がより高く設定できるBtoB業種の取引先開拓に注力しており、こちらの開拓は着実に進んでおります。
BtoB業種は大変巨大なマーケットで、毎年新しい技術や商品が生まれ、新しいものほど情報が不足していますので、当社の専門メディアの開拓余地も増加していくと考え、今後も注力してまいります。
海外人材事業については、ITと介護の領域で展開しております。IT人材については、インド上位大学の在学生向けの日本語教育を強化しており、こちらの人材を紹介する新卒採用を中心に成果が上がってきております。2Q時点で、62人の人材を日本企業に紹介し、入社が実現しました。
介護人材については、昨年7月にインド政府系機関NSDCIと人材紹介に関する業務提携契約を締結した影響で、2Q時点で22人の内定者が出ており、少しずつ成長しております。
現状の課題認識と今後の打ち手
こちらに、現状の課題認識と今後の打ち手をまとめさせて頂きました。
WEBマーケティング事業においては、売上トップクラスの人材を異動させたことにより、業績が下がっておりましたが、一部の人材を今年の1月から戻していることに加えて、社内リソースの最適配置を行うようにしております。
弊社の強みである営業力を、組織的に強化していくため、営業研修やロールプレイを通じた育成を最優先課題として取り組んでいます。
海外人材事業は、特にIT事業において新聞やテレビでも注目されるようになってきましたが、まだまだ発展途上の事業です。
弊社がインド上位大学の在学生に対して語学の教育をして企業に紹介する新卒採用は比較的好調ですが、Yaaay(イエーーイ)のプラットフォームを通じた中途採用は、日本企業側がITスキルよりも日本語能力を重視する傾向が根強く、今のところ日本語レベルの相当高い人材しか内定に至っていないという状況です。
Yaaayは約4万人の人材が登録している巨大採用プラットフォームに成長しておりますが、その中で日本語能力が高い人材は数百名になります。まずは、こちらの数百名を優先的に面接サポートを行い、早期の内定に繋げていくことに注力してまいります。
トピックス
最後に、トピックスを2点ご説明します。
①アイリッジとの業務提携/②自己株式の取得を終了
1点目は、アイリッジとの業務提携です。
弊社は先週、株式会社アイリッジとの間で、弊社のインド・ベンガルールのIT人材を活用した開発チームの供給サービスの開始を目的とした業務提携契約を締結いたしました。
弊社はインド上位大学との提携により、多くの優秀なIT人材を紹介することができますが、日本語しか話せない人材ばかりの日本企業の開発チームに採用頂くには言葉の壁があり、十分な活躍の場を提供できないことが課題となっていました。
アイリッジは、オフショア開発のノウハウがあり、日本企業の開発プロジェクトに精通した企業です。
本提携を通じて、弊社はインド・ベンガルールのIT人材を提供し、アイリッジはその人材をもとに開発チームを組成し、日本企業で即戦力として活躍できる状態で供給する役割を担う予定です。
今後、アイリッジと協働し、お互いの強みを活かしながら新しい価値の創造に取り組んでまいります。
2点目は、自己株式の取得の完了についてです。
弊社の株価は、過去の株価水準と比較して割安で推移しているため、株主還元の充実と資本効率の向上を目的に、1億円を上限とする自己株式の取得を実施し、今年の1月に取得を完了いたしました。
ご参考までに、弊社のPBRは0.5倍となっております。
今後も、業績、戦略的な投資機会や株価水準を総合的に勘案しながら、こうした自己株式の取得の検討を続けて参りたいと思います。
おわりに
ご説明は以上となります。
ご清聴、誠にありがとうございました。