こんにちは!PRマーケティング事業部(以下PRマーケ)の三原です。
私の所属するPRマーケは、主に自社やグループ企業のコンテンツ制作や運用、集客を行う部署です。以前のブログでは「結婚相談所サンマリエ」の看板制作の仕事を紹介しましたね。
今回フォーカスするのは全研本社の語学事業「英会話リンゲージ」のWEBサイト運用。こちらも私の部署で担当しているんです。
英会話リンゲージのWEBサイト制作や運用に欠かせないのがWEBディレクターの存在です。
突然ですが、みなさんは「一人前のWEBディレクター」と聞いてどういう人を思い浮かべますか?
WEB業界に精通しており、チームを率いる存在?
マーケティングの知識を持ち、自ら企画や提案ができて、サイト設計も、デザインも、コーディングも、プログラミングも理解していて、アクセス解析もできる人でしょうか?
私、三原はWEBデザイナーとして入社し、ここ1~2年でWEBディレクターとしてのキャリアもスタートしました。
「WEBディレクター」という言葉は曖昧だなーと感じる時もあります。
おそらくこの職業が生まれて20年以上経っていると思われますが、検索しても、本を漁ってもそれぞれに書いてあることが少しずつ違います。会社やチームによっても、その役割は全く違うでしょうね。単純に全体のまとめ役=WEBディレクターなのでしょうか?
よく知っている言葉なのに、説明が難しい職業。ちょっと面白いと思いませんか?
「WEBディレクターって、なに?」
「全研のWEBディレクターはどんな仕事?」
その答えを探すべく、対談取材させてもらったのはリンゲージ運用チームの新人WEBディレクター3名!さあ、ヒントは見つかるでしょうか!?
春の風がさわやかなオフィス街に連れ出し、お話を伺いました。
すでにチームの戦力である3名を「新人」と呼ぶのは失礼かもしれませんが、ディレクターのポジションでスタートしたのは最近のこと。というわけで「新人WEBディレクター」と呼ばせていただきます。
「えっ、私がWEBディレクターを?」
– 森さん、冨田さん、市川さん。WEBディレクターというポジションで動き始めてから少し経ちましたが、それぞれの今のお気持ちは?
冨:私は少し前に、初めて自分がディレクションした案件が公開されました。これからが本番ですが、まずはひとつやり抜いたことでモチベーションが高まっています。
– 初案件、お疲れさまでした!冨田さんは各工程、途中段階の完了日をしっかり調整しながら進行されていたとお聞きました。PM(プロジェクトマネジメント)経験は初めてですよね?初めてとは思えないスケジュール管理ぶりだとお聞きしましたよ。
冨:いえいえ、反省点は色々あります。スケジュール調整については、別件のブログ更新業務を通して慣れたのだと思いますよ。
市:私は最近SNS担当も始めましたが、WEBディレクターの仕事は楽しいですよ!
– 市川さんも僕と同じく入社当初はデザイナースタートですが、サンマリエのプロジェクトではデザインからWEBディレクターのお仕事まで、様々なお仕事をされていましたね。森さんは、どうですか?
森:私は、まずチームの体制変更の際に「ディレクション業務にチャレンジしてみないか」という話をいただいたので、「えっ、私が?」という唐突感がありました。
でも今はディレクターにチャレンジしてよかった、と感じています。
これまでは、指示を受けて対応する業務が中心だった
市:森さんは、今のポジションの前はどんな業務をされていたんですか?
森:私の今までの仕事は、指示をいただいて対応する業務が中心でした。
例えば簡単なコーディングや更新したページのチェック、調査業務、分析や実績の帳票作成など、いろいろです。そういえば、小規模サイトの設計・編集業務も担当させていただきましたよ。
ただ、私はアルバイトということもあって、これはポジティブな意味にとらえてほしいのですが「(大切なお仕事の)お手伝いさせてもらっている」という意識を常に持っていました。
冨: 森さんはいつでも、周囲のメンバーのうっかりミスに気づいてくださるし、些細な相談ごとも一緒にたくさんのアイデアを出してくれますよね。お若いのにチームの中では優しいお姉さん的存在です。
森:そこまで私、しっかりしてないですよ~。
– なるほど。森さんは印象に反して妹系ではないんですね。
市:私もそのイメージです。森さんのお仕事、以前は「サポート業務」というイメージに近いですか?
– そのようですね~、「アシスタント」という感じでしょうかね。
「報告・連絡」する立場から、WEBディレクターとして「相談・提案」できるようになったのは大きな変化
– 「ディレクター」として働いてみて、森さんご自身の中でなにか変わりましたか?
森:さっきも言ったように、これまでの業務は前提として上長やプロジェクトリーダーからの指示をもとに、私は「タスク」として遂行する、完了したら確認していただく、という流れでした。
業務をする中で自分なりに気になる点があると、私はそれを「報告」しますが、ボールを渡したあとはもう私の役割は完了します。
別のどなたかが、いつかのタイミングで解決のために動いてくださるだろうという認識ですよね。
しかし、その後もずっとその気になる点に進展が見られない時がありました。
実際、重要度が低くて保留になったものも多いんですが、心配性の私は「この前報告した件はどうなったのかな?」と気がかりに思うこともありました。
ディレクターになった今、気づいたことを「報告や連絡」だけでなく「相談や提案」として発信できることに、大きな手ごたえを感じます。
直接現場にもヒアリングできますし、案件の全体像がつかみやすくなることは大変ありがたいですね!
仕事としては裏方のサポート業務が好き
森:本当は私、どちらかというと裏方として支えたいタイプなので、指示をいただいて誰かをサポートする働き方がとても好きなのですが(笑)
でも、今回チャンスをいただき、ディレクターの立場になってみると、以前と比べ一段階高い視点からプロジェクトを見るようになったな、と感じています。
冨:私、森さんにはつい頼りたくなってしまいます。どこのページになんのコンテンツが入っているのか、資料はどこにあるのか、全部把握されているんです。
森:ありがとうございます!そう言っていただけて、嬉しいです。
– 森さん、信頼されていますね!
話がそれますが自分は、人間には「ミスの人」と「ミスを事前に察知できる人」がいるな~と思うんです。森さんは「ミスを事前に察知できる人」の方では?
森:いえ、そんなことありません、ミスもしたことありますし…。
– もちろん人間だから絶対ミスしないなんてあり得ないとは思いますが、根本的にうっかりタイプではないんでしょうね。
森さんから「WEBディレクターとはなにか」を考える
私も現在、事業部内の1チームを任されている立場なので、とても興味深いお話を聞けたと思います。
ミスに関しての話を引っ張りますが、まずは「ミスの人」が自助努力しないことには仕事が成り立たないと思います。しかし一方でチーム力も同じくらい大切なのではないでしょうか。
私もマネジメント業務を経験する中で、常にミスの撲滅に向けたチェック体制や業務フローの見直しをはかり、関わる全員が一丸となってミスをフォローし合う仕組みづくりが大切だと感じています。
他のメンバーからも少し話を伺ったところ、森さんは個人レベルでもチームレベルでも常に起こりうるリスクを先読みし、チェックの工程をなにより大切にされているそうです。
「かもしれない運転」ではありませんが、誰もが常に安定して実践できることではありません。
森さんから「自分はサポート業務が好き」というお話が出ました。
しかし、誰かを個人単位でサポートするだけでなく「案件全体をサポートする人」という風に考えると、それはまさにWEBディレクターのことではないでしょうか。
連絡経路を整え、発生する作業に対してミスがおきないように仕組みを整えることは、PMの役割としてとても重要です。
森さんはご自身が作業者側に徹していた時から、当事者意識を持ってそれを考え、実践し続けていました。
冨田さんからも話があったように、メンバーからの信頼は厚いです。
そんな森さんにWEBディレクターはぴったりのお仕事ではないでしょうか。
WEBディレクターは、覚えることがいっぱい!
– 案件のPMをやってみてどうでした?
森:これまでも部分的に構成案やキャッチコピーを考えたり、デザイン指示をだしたりということはありましたが、初めてPMを担当して、WEBディレクター業には想像以上に多種多様なタスクがあると痛感しています。
例えばGoogle Analyticsは基本的な操作や数字の抽出方法は覚えましたが、データを活かすための分析力が足りません。また、制作指示をうまく行うために、もっとライティングスキルやデザイン、コーディングの知識などが必要だと感じます。
– たしかに。色々なスキルが求められますからね。森さんは今どんな勉強をしていますか?
森:あれもこれも一度に進めるのは大変なので、周りの先輩とも相談して、まずはWEB解析を強化することにしました。その他にも必要な勉強はまだまだたくさんありますが…。上級WEB解析士の資格を持っている三原さんにも、色々アドバイスをいただきたいと思っています!
最後に少しお褒めの言葉をいただきうれしい私ですが、森さんにとって優秀なWEBディレクターの条件は「WEB制作に幅広く対応できるスキル」のようです。
冒頭でも述べた通り、WEBディレクターというのは会社やチーム、案件によって、その定義が異なります。森さんには、彼女の思うWEBディレクター像がありました。
私の思うWEBディレクターの条件は「方向性を指し示すことができる」であると考えています。様々な考えを持ったメンバーがチームとなり、意見がぶつかるのですが、正解はやってみないことにはわかりません。だからこそメンバーが迷わないように、方向性を指し示す人が必要なのではないでしょうか。
方向性を示すためには様々な角度からの視点を元にした判断が必要なので、森さんが考えるように、幅広いスキルが必要になります。
……と、結論を出すにはまだ早いです。
まだまだ奥が深そうなWEBディレクターのお仕事。その真相を探るため、引き続き新人ディレクター3名へのインタビューを続けていきます!!
次回もお楽しみに。